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「まあせんせい」の熱血保育対談

今回うかがった場所
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東京おもちゃ美術館
(東京・四谷)

子どもの「遊び力」を伸ばすおもちゃを独自の基準で選び、数万点を所蔵。実際にそれらで遊ぶことができる。200名のボランティアスタッフ「おもちゃ学芸員」が遊びをサポートしてくれる。

ゲストプロフィール
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ただ・ちひろ

1961年東京生まれ。ロシアのプーシキン大学に留学後、東京おもちゃ美術館館長、NPO日本グッド・トイ委員会理事長、早稲田大学では「福祉文化論」の講師を務める。著書に『遊びが育てる世代間交流』など。
館長・多田千尋ブログ
http://blog.goo.ne.jp/geiken

vol1 アナログおもちゃがコミュニケーションを育む

まあせんせい(以下:ま)/
多田先生、お久しぶりです!
(まあせんせいは『Latta』2008年8月号の取材で東京おもちゃ美術館を訪問)
再会早々になんですが……
対談の前に、「木の砂場」にちょっと入っていいですか(笑)?
多田館長(以下:た)/
もちろんです(笑)!


ま/
うかがったのは、もう1年以上前ですね。
その時に「木の砂場」がとても気に入ってしまったんですよ(笑)!
た/
四谷にオープンして
間もない頃にいらっしゃいましたよね。
ま/
そもそもどのようないきさつで、東京おもちゃ美術館はできたのですか?
た/
美術教育にたずさわっていた父が
25年前に中野に作った「おもちゃ美術館」がルーツです。
「はじめて出会った人ともおもちゃを通じて友だちになれる場所を」という
コンセプトの美術館でした。


ま/
2008年オープンのこの美術館には、どのような思いを込められたのですか?
た/
あるとき、新幹線で隣に座った4人家族がとても気になったんです。
お父さんは新聞、お母さんは携帯メール、お姉ちゃんは漫画、弟はゲーム機と、別々のことに熱中していて、一言も会話がない。
コミュニケーション欠損症の家族旅行ですよね。
これでは、世の中おかしくなる。

だからこの美術館は、みんなが話をせざるを得なくなるような
「ファミリー・コミュニケーション・ミュージアム」にしたいと思いました。

アナログのおもちゃに特化しているのも、そのためです。
デジタルのおもちゃは人の口を閉ざしてしまう。
でも、ここにあるアナログのおもちゃを前にすると、黙っていられなくなると思いますよ。


ま/
なるほど。
デジタルおもちゃが普及するようになって、子どもたちの姿が変わってきたな、と思われることはありますか?
た/
友だちと笑い合ったりケンカしたり、人間と人間がぶつかりながら育つ時間が少ないことが問題だと思います。

ある調査で、テレビ、DVD、漫画、コンピューターゲームという「子どもを取り巻く4大メディア」と、子どもたちが付き合う時間は、年間2000時間にのぼるという結果が出ています。
小学校の授業時間が約700時間ですから、およそ3倍です。
コミュニケーションを閉ざし、ひとりで楽しむ遊びが主流なんですね。

コミュニケーションというのは、いわば子ども時代の必修科目ですよね。
それを学ばないまま大人になってしまうのはちょっと問題ですね。
ま/
保育園でも、コミュニケーションの取り方がわからないために、ままごと遊びができない子がいます。

家族間のふれあいが減っていて、ままごとのモデルとなるようなコミュニケーションを身につけるのが難しいのかもしれませんね。
その結果、ひとり遊びのおもちゃにばかり魅力を感じる子どもが増えていく。

おもちゃ美術館は、この現状と真っ向から向き合ってらっしゃいます。


た/
保護者や保育者は、子どものコミュニケーションに
もっと神経質になるべきだと思います。
自分たちがあたえるもので子どもたちがどう育つのかを
検証する義務があると思います。

おもちゃを通して、お年寄りや、父親、母親が、
子どもたちに伝えることはたくさんあると思います。
ま/
確かにそうですよね。
この美術館にあるおもちゃは、誰かに見せたい、誰かにこの感触を伝えたいと思うものばかりです。

そうだ、分かった!
自己完結しないおもちゃなんです。
遊んでいるうちに自然とコミュニケーションが生まれるおもちゃばかりですね。
た/
そうです。
それがアナログおもちゃの魅力なんです。
まとめ
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「ペットボトルの噴水」
おもちゃ学芸員が、おもちゃの遊び方をレクチャーしてくれる。巧みな話術に子どもより大人が夢中になることもある。
ペットボトルとストローで作れる噴水おもちゃ。ペットボトルの中を空気が移動することで、水がふきでる仕組み。
「どちらがはやいか」
長い紐の両端に棒が付いているだけのおもちゃ。2人で棒を持ち、紐を巻き取る速さを競う。
この他にも、誰かと「一緒に楽しむこと」が体験できるおもちゃがいっぱい。
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「ぱくぱく人形」
手づくりおもちゃを教えてくれる体験プログラムもある。この人形は、紙コップ1つで簡単にできる。思い思いのキャラクターの人形を作れば、みんなで人形劇や、合唱ごっこをして遊べる。
第2回は「いいおもちゃは、ワクワクドキドキを作りだす」をテーマに語っていただきます。お楽しみに。
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